「そんなのできるわけ――……」 「できないんだったら、わたし藍村さんに何するかわからないよ?」 できるわけない。と断ろうとした俺の言葉に被せて、笑いながらそう言ってきた伊藤。 その言葉に、ぐっと眉間にシワを寄せる。 「愁くんが、今わたしにキスしてくれたら、これから藍村さんに二度と近づかない。でも、 してくれないんだったら、わたし今日よりもひどいとこ。藍村さんにしちゃうかも」 どうする?と俺を試すような口ぶりで問いかけてきた。