「梨加がふざけてる?むかつく? 笑わせんな!あいつはなんも悪くねぇだろ! あいつを傷つける奴は絶対に許さない」 「じゃあ、キスして」 「は?」 俺が伊藤に半ば怒鳴りながらそう言うと、伊藤は俺を強い瞳で見上げて、いきなりそう言ってきた。 その言葉に、疑問の声を漏らしながら怪訝そうに見下ろす。 「そんなに藍村さんのことが大切で傷つけたくないんだったら、わたしを抱きしめて、キスして」 こいつ、頭おかしいんじゃねぇの? そう思った俺は、はっ。と鼻で笑った。