俺の怒鳴り声に驚いたらしい伊藤は、 目を見開いて、俺を見上げたあと「なんのこと?」とまるで関係ないとでも言うように、 笑い始めた。 「ふざけんな!!」 近くにあったイスを蹴る。 びくっと震えた伊藤だったが、すぐに元に戻って、今度は俺を見上げて叫び始めた。 「ふざけてるのは、藍村さんよ…! わたしのほうが愁くんのこと思ってるのに! 好きなのに!なんであの子ばっかり!! むかつくのよ!!」 ぐっ、と唇を噛みしめる伊藤は今にも泣きそうで。 でも、俺はそんなのお構いなしに言葉を発する。