「じゃあ、教室に行ってみます」




わたしがそう言うと、伊沢先生は、うんうん。と笑いながら頷いていた。





「あ、でもちょっと待って。今、制服洗って乾燥機かけてるところだから、それ終わったらね」




思い出したように言葉を発した伊沢先生に自分の格好を見下ろす。



指定の紺色のジャージを着ている。



「ありがとうございます。あの、これ……」



お礼を言ってから、自分の着ているジャージを指さして、首をかしげる。




すると、伊沢先生はあぁ。と声を漏らした。