声の主へと視線を向けると、廊下の人混みをかき分けながらこっちに全速力で走ってくる森川がいた。 「あれ〜?佳菜子ちゃん?」 佑樹も走ってくる森川を見つけたらしく、不思議そうに声を漏らした。 「佳菜子ちゃ〜ん!!どうしたの〜?」 手をブンブン振って、近づいてくる森川に 問いかける。 「王子っ!!」 そんな佑樹を華麗に無視して、森川は膝に手をつきながら切羽詰まったように俺を呼んだ。