「ねえねえ、愁〜」 「んだよ」 「あのさ、なんでさっきからにやついてんの?」 学食からの帰り道。 隣で並んで歩いていた佑樹が突然、気持ち悪そうに俺を見てきた。 「は?」 にやついてんのか、俺。 「さっきからずーっとだよ?カレー食べてるときも」 何があったの? と聞いてくる。 「あーー!」 そして、聞いてきたと思ったら、急に大声を出して立ち止まった。