ぶるっと震える身体を両手で包み込むようにする。 「う……っ」 さっき我慢していた涙がポロリと腕に落ちる。 「愁……っ、」 騙されちゃったよわたし…。 「愁…助けて……っ」 そんなわたしの声は、体育倉庫の冷たい空気の中に消えていった。