「俺さ、お前気に入ったんだよね」


「はあ?」



突然そんなことを言い出した彼を怪訝そうに
見上げる。



「だからさ、俺とGAMEしねぇ?」



「GAME…?」


そ。と頷く彼に何言ってんだ、という目を向ける。



「俺がお前に好きって言わしたら俺の勝ち、
お前が俺のこと好きになったらお前の負け。」



「あのねぇ、そんなのやるわけないでしょ!?」


いいかげんどいて。と身をよじる。



そんなわたしを見て彼は眉間にぐっ、としわを寄せてへぇと意味ありげにうなずいた。