「わたしは、愁くんのことがずっと好きなのに…!なんであんたなんかと!とっとと愁くんの前から消えてよ!」
泣きそうになりながら叫ぶ伊藤さん。
愁のことが好きなのは良くわかる。でも、
「わたしだって、愁のことが好きなの」
強く、きっぱりと伊藤さんの目を見ながらそう言った。
そんなわたしを見て、じゃあ。と背をむけて歩き出す2人。
そして、体育倉庫から出たと思ったら、
ギィィィーとこすれる音がして、
「だったら、こうするしかないわ」
「ちょっと!」
2人の顔と光が消えて、ガシャンッと大きな音がした。
とじこめられた……。
「開けてよ!!」
ドアを開けようとしてみても、外から鍵を閉められてしまっていて、開くわけがない。