バッと後ろを振り返ると、バケツを持って
キャハハハははと笑う伊藤さんと吉野さんの姿が。
「藍村さんって、友だち思いのいい子だね〜」
こんなの嘘に決まってるのに。
そう言って、また笑う2人を見て、騙された。と気づいた。
「だ、騙したの…?」
「こんなに簡単に信じてくれると思わなかった〜」
「藍村さんが単純な子で良かった〜」
悔しさで泣きそうになるのをぐっ、と堪える。
ここで、泣くもんか。
「なんで、こんなことするの?」
2人を睨みつけながら問いかける。
すると、2人の顔から笑みが消えて、決まってるじゃない。とわたしに一歩近づいてきた。
「あんたが愁くんの周りうろちょろして目障りだから」
多分、伊藤さんは愁のことが好きなんだと思う
。
でも、わたしだって。



