「梨加、わたしトイレ行ってくるね〜」 昼休み。 わたしの席へお弁当を持ってきて、それを置きながらそう言った佳菜子。 「わかった。机、くっつけとくね」 わたしがそう言ったのを確認すると、お願い! と両手を合わせてから、教室を出て行った。 チラッと愁を見ると、学食に行くらしく佑樹くんを急かしている。 「待ってよ〜」と急いで財布を持った佑樹くんは 、教室のドアのところに立っている愁のところへと 向かう。