「りーかっ わたし、応援してるから頑張りな!」
わたしの思ってることがわかったのか、佳菜子がぽんぽんとわたしの頭を撫でてくれた。
「佳菜子〜!」
そんな佳菜子に抱きつこうと手を広げた瞬間、「待って!」とおでこをおされてしまった。
「梨加、これ王子から!?」
「へっ?」
おでこを押さえられたまま間抜けな声を出す。
目をパチクリしながら佳菜子を見ると、
「これよ!」とわたしの首元を指さしている。
それは昨日、愁からもらったネックレスで。
「あ、それは、」
「心配することないじゃない!ぜんっぜん!」
わたしの言葉を遮ったあと、佳菜子は目をキラキラ輝かせる。