わたしの問いかけに、そうだったんだけど…。と言葉をにごすお母さん。 『なんか、眞悟さんが別れたくないって、家におしかけてきちゃって…。』 『ええっ!?そうだったの、?』 『そうなのよ。それで、梨奈が意味わからない!って怒っちゃって……』 なるほどね…… そりゃ、怒るわ。眞悟さん、矛盾もいいところだよ…。 『わかった。わたし、仲裁に入ってくる』 靴を脱いで、廊下に足を踏み入れながらガッツポーズをつくる。