ははっと笑って、ばいばいをする。 愁の遠くなっていく背中を見つめながら、さっき確信した気持ちが口から漏れる。 「やっぱりわたし……愁のこと……」 ドキドキするのも。 胸がぎゅっと苦しくなるのも。 顔が熱くなるのも。 全部、カレのことが ――好きだからなんだ。