わたしも。と返事をしようとしたわたしの声は、夕方の閑静な住宅街にとっても響いた携帯の着信音によって、遮られた。 「ご、ごめん……っ」 それは、わたしの携帯の音で。 「ああ」 愁に謝って、バックの中に入っているスマホを取り出して、画面をスライドさせ耳に押し当てた。 「…もしもし」 『もしもし、梨加!?』 わたしが出たのを確認したお母さんが甲高い声をあげる。 一体、どうしたっていうんだ……。