「うわあ!広いね〜!」 中に入って、キョロキョロと辺りを見回す。 たくさんお店があって、ものすごく興奮する! そんなわたしを見て、ふっ。と笑った愁は 繋いでいた手にぎゅっと力を入れた。 「ど、どうしたの…っ?」 「梨加、迷子になりそうだから。人多いし」 確かに、人は多いけど…。 ドキドキしている心臓に気づかないふりをしていると、 「あっ!」 前方にある可愛いアクセサリー屋さんが目に入って、声をあげた。