それから、電車に揺られて普段は降りない6つ先の駅に降りたわたしたち。





「今日、どこに行くの?」



まだ行き先を教えられていないわたしは、歩調を合わせてくれている愁を見上げながら問いかける。



この駅で降りて、何があるんだろう?




「あそこのショッピングセンター。見えるだろ?」



そう言う愁の視線をたどっていくと、




「あー! 雑誌に載ってたところだ!」



目の前にある大きな建物はつい最近出来た、とっても大きいショッピングセンターだった。