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何分くらいたっただろうか。
伊沢愁の書く字をぼーっと見つめていると
「おわった」
という彼の声とともに学級日誌がパタンと
閉じられた。
結局わたし、なんにもやってない…。
「あ、ごめん。 全部やらせちゃって…。」
貸したシャープペンを筆箱にしまいながら
彼に声をかける。
「これ…! わたしが先生に提出しとくから
伊沢くん、帰っていいよ」
それじゃ、と早口で言い鞄を肩にかけて
教室を出ようと足を進めると、
――パシッ
腕を掴まれて進むことを阻止された。
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