どういう意味かわからなかった。
だって、あたしは長野くんの本質なんて見れてなかった。顔しか見てなかった。
こんなあたしに、朝倉くんに好きになってもらう資格なんてない。
そう思った時、「鮎川?」とどこかから呼ばれて、あたしはそちらを見た。
呼んだのは朝倉くんではなくて、そばに立つ男だ。
男を見上げ、息をのんだ。
どうして、ここに…。
そこにいたのは、あたしの蕁麻疹の元となったあの男、長野篤志(ながの あつし)だった。
「長野くん、なんで…」
「友達と花見だよ。今、俺だけコンビニに行ってきて」
長野くんは右手に持ったコンビニ袋を掲げて見せた。
向こうの方に少し騒がしい男女がいるので、あのグループが長野くんの友だちだろうか。
「それにしても…」
長野くんがニヤリと笑うと、ジロジロとあたしと朝倉くんの顔を見た。
「おまえ、相変わらず顔で男を選んでるのか?」
「なっ…」



