『だよね。クラスでも男では俺が一番よくしゃべるのかなと思ってた。でも、中学時代とかは知らないしさ…』
「ちゅ…中学でもそんなに男子とは親しくしてないから…」
これって、マジで嫉妬だよね!?
男子にこういう反応されたのが初めてで、なんだか照れくさくて、どういう風に返していいかわからなくてモジモジしてしまう。
「それで、昼間もあったのにどういう用で電話を…!?」
『用がなきゃ電話しちゃいけないのか?』
「へ?」
『カレカノになったんだから、普通、用事なくても電話するだろう。毎日でも電話したい』
甘い囁きが鼓膜をくすぐる。
朝倉くんってこんな人だったっけ?
彼氏として初めて見る一面にあたしは戸惑った。
すると、電話越しに彼がクスッと笑った。
『まあ、でも、今日は用事があるんだ。明後日空いてる?せっかくだから新学期が始まる前にデートしようよ』
「で、デート!?」



