絶対独占欲王子。









ふたりで三年生の教室に入る。




「ふぅ」




緊張して、汗がにじむ。


たとえ更科くんと一緒でも、私はこーゆーことやるタイプじゃない。

むしろ人見知り。


先輩の教室に入るなんて、怖い……





「……ぶ」




ぶ……!?



隣の更科くんが私を見下ろして笑う。




「……くく。なにプルプルしてんの」




ほんとうにおかしそうに笑ってる。




更科くんの辞書には緊張って言葉はないのかな。




……なさそうだ。




「……更科くんって、いいよね」



「うん? 俺が好き?」




吹き出しそうになった。





「ちち、ちちちちがうよっ!
羨ましいって意味!!!
緊張とかしない人っていいよね、って意味っ」





「必死だね……ふ」








なに? 何でそんなに笑い続けてるの?




っていうかバレてるの?
私の気持ち。



わからない。


わからないわからないわから……(混乱中)