カッパァ華

「どうした! なにがあったんや?」


その姿を見た父親が心配になり、すぐに政吉に駆け寄って来ていたのだ。



「おとうちゃん……カッパァがな……
カッパァがな……」



声にうまくならない政吉を見て、父親は黙って政吉の肩を抱いていた。



「カッパァが……助けてくれたん……」



「そうかそうか。河童様が」



「おれ……池に落ちそうになって……
じゃあ、カッパァがぶつかってきて……
でも、カッパァは手を無くして……」



「政吉がいつもいつも食べ物を持ってきてくれたから、助けてくれたんや」



「ウゥ……ウワァァァァァァ……ウワァァァァァァ……」



泣きながら政吉は、父親にしがみついていた。