カッパァ華

その叫び声も雨に書き消され、かろうじて足場になっていた岩も下がりはじめていた。



そして、体はジワジワと落下していっていた。



「だれか……助けて……落ちるよ……」



その時、水中から政吉を目指し、ぶつかってくる生き物がいた。



その衝動は何度も何度も続き、政吉の体は地面へと突き上げられていたのだ。



政吉が地面に体を横たわせ、急いで池を見るとそこには河童の姿が見えていた。



しかし、足場にしていた岩には緑の液体が付着し、河童の手と思われる部位がへばりついている。



「カッパァ……お前が助けてくれたのか?でもお前……手が……」



政吉は、泣きながら河童を見つめ叫んでいたのだ。