カッパァ華

河童は警戒し立ち上がろうとしていたが、秀樹は河童の目を見ながらジワジワと近づき、真横に来ていた。



「お前痛いだろ……これ。
俺、悪さしないから。
お前に危害とか加えないから……
だから……少し見せてくれな……」



そういうと秀樹は河童の手を触って、針をゆっくり抜いていった。



その痛みに河童は飛びはね、秀樹の前から逃げるように走り去った。



「ア……ごめんよ。痛かったよな……
でももう大丈夫やから」



そういうと秀樹はさっきいた場所まで移動し、一人座り込んでいた。



「あぁあ。カッパァいなくなっちゃった」



一人悲しそうに呟く秀樹の元に河童がまたジワジワと歩を進めて来ていた。