カッパァ華

花火を終えた二人は、綺麗に後片付けをし、家でスイカを食べ出していた。



「おとんは、スイカ好きやな。
俺はメロンが好きや」



「次はメロン買ってきたるからな。
ちょうど品切れやったんや」



「やったぁ! あのシマシマ模様のやつがいいわぁ。 あれ甘いねん!」



「あったら買ってきたる。
それよかお前、体調悪くないか?
夏バテとかしてへんか?」



「大丈夫や! 俺メッチャ元気やわ!」



「そうかそうか。ならいいんや」



政吉は我が子を男手1つで育て出してから、6年あまりが経過していたが、いつも秀樹を優しく見守り続けていた。