カッパァ華

フミヤが目覚めた時、車外の異変にすぐに気が付いた。



窓から見る景色は、1面が赤い炎に包まれて揺れる光景だったのだ。



耳から聞こえてくる音は、バチバチと木々が焼ける音が鳴り響いていた。



見たこともない、怒り狂ったような炎が山を全て包み込んでいたのだ。





フミヤは目が一気に覚め、あたふたと車内を移動するしか出来ていなかった。



バタバタとした物音で目が覚めたマキが叫んでいた。


「ちょっとー!! うるさくて、起きたじゃないのよ!
もっと静かにしてよ!」



「おい……そんなことより……外……
外……見てみろよ……」



振り向いて窓からの景色を見たマキは、何も言葉にならず、ただガタガタと震え出していた。