カッパァ華

車内に戻ってきた二人は、別々にベッドの位置を決め、すぐに横になっていた。



「寝るけどこっちこないでよ?」



「はぁー? 行かねえわ!」



二人の険悪なムードは、鎮まりそうもなかった。



車内の窓ガラスからは、先程二人でバーベキューをした山中がすぐに確認できる距離であった。



「今日はここで寝たら、明日の朝一番で山から降りるからな」



「当たり前でしょ? シャワーすら出来てないんだから。あー早くマンションに帰りたいなぁー。フカフカのベッドでねたいなー」



嫌味たっぷりに話すマキには返答せず、フミヤは窓からの景色を眺めていた。



お酒も入っていたこともあり、二人はそのまま朝を迎えることにはなっていた。