私はふとおもってある人の姿を探すが…見つからない。まぁ校内1の不良君だけあって授業なんか出ないか…

絆創膏のお礼言いたいんだけどな…
げんに聞けば分かるかな?きーてみよーと

『ねぇ!げん!あのさ…』

「あー?」

『大崎君ってなん組?』

「ブーーッッッっ!」

『きたなっ』

げんが口に含んでたフルーツ牛乳を吹き出した

え、なで?

「お、おま、なんで広斗の事しってんの!?え、は、なんでぇ!?」

『なにさ!知っちゃダメなの!?なんでそんな驚くのよ!』

「そりゃー驚くわよ~」

急に澪ちゃんが加わりまして

「だって、大崎って悪で有名な奴だろ?いつもボケーっとしてる美桜が知ってたら元希が驚くのも無理ないわよ笑笑」

あぁ、なるほど…って

『私いつもボケーっとしてないもん!』

はいはいって流された…けどクラスメイトくらい把握してるもん

「まぁ、確かに驚きだけど…」

ここで千春ちゃんが口を開く。

「そんな人と関わっても良いことないと思うわよ…」

「まぁ、悪い噂しか聞かないよなー」

二人が口を揃えて言ったけど…

「あのなぁーそう

『見た目で判断しちゃダメだよ!大崎君イイ人だよ!私に絆創膏くれたもん!!!』

え」

げんがなにかを言いかけてるなか、何故か
私は口が勝手に口走っていた…

なんか日本変かも知んないけど…

本当に勝手に…

あ、皆ビックリしてる…そりゃーそーよね

いつもボケーっとしてる私が珍しく声をあげたんだもんね…

なんかここにいられない空気だったから
私は思わず教室を後に走った。