こんにちは!

私、花咲 美桜と申します!

只今、登校ちゅーです。

走ってるよ!ちこくだ!正直やばいです!

あ、曲がり角!

あそこを曲がれば学校…どんっ

『きゃっ!! 』

なんてベタな…

「ってーな…」

誰かとぶつかっちゃった…

しかも、怒ってない!?

こう言うときは即座に謝るべき!

『ご、ごめんなさいっ!!』

って良いながら…顔をあげたら………

この、自称校内1フレンドリーな私がいまだ話したことない…大崎君がいました…

『あ、おおさ…「ち…」え!?』

ち?あ、え、し…舌打ちぃぃ!?

怖い…

あ、そう言えば…こないだ…女の子達が

「大崎イケメンだけど…雰囲気わりーよねー」

「あーそりゃー不良じゃんアイツー」

って話してたっけ…え、じゃ、私…今ピンチ!?

『あの…』

やばいです。怖いです。助けてください。

大崎君の手が伸びてきてます…

あぁ、神様私はここで滅され天にいくでしょうか…

とか思ってたら…大崎君に手をつかまれ、

「血出てる…けど大丈夫か?」

『ほぇっ!?』

ち…て舌打ちじゃなくて血のことか…

あぁ、神様ものすごくマヌケな声が出てしまいました

恥ずかしい…


「わりぃな、ちょっと急いでて…これ…貼っとけ」

とか、いいながら絆創膏渡してくれて…

てゆーか…

いや、走ってたの私だし…

『い、いや、わ「じゃあな!」あ、行っちゃった…。』

よっぽど急いでたんだろうな、もうあんなところにいるよ

てか、なにさ、皆が言ってる人よりいい人じゃない…

学校であったらお礼言おっと…

とか、思いながら道をとぼとぼ歩いていた

が、あることを思い出す。

『あ、私!遅刻してんだった急がなければぁぁあ!!』

わたくし、美桜はその日の朝こっぴどく先生に怒られたのでした。