はじめは苗字が一緒と言うこともあり馴れ馴れしいやつだとは薄々感じていた。


しかし、馴れ馴れしいにも程がある。


なんだやつは


理解に苦しむ


今回自分が新入生挨拶をしたのは、頭がいいわけでも運動ができるわけでもない。ただ単純にコネだ。学院長が自分の曽祖父の佐野 風月(さの かづき)だからだ。


太陽は佐野ではあるが我が佐野一族には何の所縁もない。


ということは何かしらの才を持っているのだろう。


まぁ、頭いいんだろなあの感じだと…


深月が考え込んでいる間に式は終盤を迎えていた。