今日から私は、新中学生。

私は、姫君恵美。

ただいまドッキドキの入学式。

「新1年生入場。拍手でお迎えください」

その言葉にドキリと胸が走った。


敷かれた、赤いカーペットの上をおどおどしながら歩く私たち。


先輩たちが私たちの顔をまじまじと見てくる。



そんなに見なくてもいいじゃん。


ただの普通の人間なんだからさ。


そして椅子に座り、出席がすぐ行われた。


「葉山由紀!!」

「・・・はい」

元気ないなぁ。

「姫君恵美!!」


ふぇ?!私?!

「は・・・はひ!」


私の返事と共に、周りの一年生や先輩たちがくすくすと笑う。

あーぁ・・・。新学期早々、恥さらしちゃってどーすんだか。


クラスの人と仲良くできるのかな??

私は不安だらけのまま入学式は終わった。

入学式が終わった私は、1-3の教室に案内された。


私の学年1年生は一クラス34人がいて、34人のクラスが7クラスもあるのだ。

えーと、何人だ??

34×7だよね??

んーーー。頭が悪い私には解けないな。


そうこう考えているうちに、1-3の教室に着いた。

「ここが1-3の教室ですよ~。黒板に出席順が書いてあるのでそれを見て座ってくださいねぇ~」

そうして先生は教室から去って行った。

っておい。私たちの面倒を見ろよっ!

まぁ、いっか。

えーと私の席はっと。