優成は、私達が中学2年生の時に突然現れた。

 奏音と優成は同じクラスだった。

 優成は頭が良いわけでも、顔が良いわけでもない。

 私は、どこがいいのかわからなかったが、奏音は性格が優しくて、長身だから守ってもらえそうで良い。と乙女の顔をして言っていた。

 奏音はその年の夏、優成に告白したらしい。

 2人が付き合うことになって、奏音はいつも優成の話ばかりをするようになった。

 
 ・・・私は、2人が付き合うことになって良かったと今でも思ってる。