「二年前にね。もう私は立ち直れたんだけど、あの子にはやっぱり深い傷を負わせちゃったみたいで」 沙月さんは笑顔を浮かべながらも、何処か悲しそうに言った。 ……ハルくんと、沙月さん。 そんなことがあったなんて。 事故があったとき、ハルくんはまだ4歳ってことになる。 そんなときにお父さんが死んじゃうなんて……。 ……だから、あんなに年齢不相応な無表情なのかな。