私はそっとてんとう虫の方に手を向けて、てんとう虫を指にのせた。 てんとう虫は私の指をよじよじのぼって、手のひらに入った。 ……てんとう虫、初めて触った。 てんとう虫の存在は知ってるし、流石に見たこともある。 けど、触ったのは初めて。 私はしばらくじっとてんとう虫を凝視してしまった。 「……ねえ、早くどっかやって」 ハルくんが私のシャツをくいくいと引っ張った。