「や、今、人待ってるんで……」 「いいじゃん、少しくらい」 男の人はぐっと近づいてきて私の手首を掴んだ。 うわっ。 強引。 「ちょ、やめてください」 私は思わず手を引っ込めて離れようとしたけど、手はびくとも動かなかった。 な、ナンパって、怖い。 それに、周りの人は全然助けてくれないし。 ……光くん、早く戻ってきて! 私はぎゅっと目をつぶった。