私はぼーっとそんなことを考えながらお店を出て、光くんに言われたとおりにベンチに座った。 ……そういえば、あのアパートって他にも人住んでるよね。 どんな人がいるんだろ。 挨拶とか行かなきゃいけないのかな。 ……身の回りのことはいつもお手伝いさんにしてもらってたから、こういうときに困るんだ。 やっぱり、あのまま、あの家のいいなりになるのは勘弁だなあ。 「ちょいと、そこのお嬢さん」