みどり荘の住人




絹さんはそんな私と光くんをチラチラと交互に見た。



「……なんでも、ねえ」



「は、はい!なんでもします!」




私がそう言うと、しばらくして絹さんは、コクリとうなずいた。



「じゃあ、春休みの間だけよ」




!!

き、絹さん!!




「家出少女の手助けをするのは、ね」




絹さんはニッコリと笑って私を見た。




「ありがとうございます!」




私は絹さんにガバッと頭を下げた。