みどり荘の住人




「お家の方はどうしたの?」





私はその言葉を聞いて、思わずビクッとなってしまった。



……いや、聞かれるとは思ってたけど。



絹さんは大人だし、子供の私を放置しておく訳がない。




「…………」


沈黙が生まれる。



隣に立っている光くんも、私の返事を待っているようだ。




「……えっ、と」