「絹さん、制服、乾いた?」 光くんはそんな私たちの会話には目もくれず、絹さんに尋ねていた。 「ああ、もう出来てるよ。庭に干しといたから」 「すいません、制服まで洗っていただいて……。ありがとうございます」 私はまたぺこりと頭を下げた。 「いいえー。それよりも、あなた……」 と、絹さんが急に笑うのをやめた。