みどり荘の住人



突然いつもの光くんの凛とした声がした。


私のそれまで固まっていた体が、なぜかフッと緩んで、自然とその声のした方に向いた。



「光くん」


私は台所の入り口に制服で立っている光くんを見つけた。



「……光」


佑くんも伸ばしていた手をいつの間にか引っ込めて、光くんを見た。



「何してんの」



光くんがそう言いながらスタスタとこっちに近づいてきた。



……あれ。


また、なんか怒ってる?




「あ、カレー、作ってたの」


私は光くんのそんな雰囲気を感じて、パッと答えた。