みどり荘の住人



私はしばらく手を口に当ててクスクス笑った。




「…………」





……あ。

やばい。


私は目の前で沈黙している佑くんに気づいて、ピタッと笑うのをやめた。


佑くん、怒った?

……暴言出るかな。



私は冷や汗をかきながらそろりと佑くんを見上げた。



……。



佑くんは口元を手で覆って、じっとこっちを見ていた。



そ、相当怒ってる?


口元見えないからわかんないんだけど。




謝った方がいいかな。


でも、なんて言おう。


まず私が笑った理由が、佑くんが実はいい人だったから、なんて言えないし。




私は内心焦りながら、佑くんの視線にしばらく耐えた。