みどり荘の住人



「あのさ」


と、突然佑くんが話しかけた。



私は佑くんの方に顔を向けて、佑くんを見上げた。




「風呂、勝手にドア開けて悪かった」



佑くんが頭の後ろを掻きながら、ぶっきらぼうに言った。



……ゆ、佑くん。


一応気にしてくれてたんだ。



「……もう気にしてない……わけじゃないけど。大丈夫だよ」


私は少し笑いながら言った。




「……や、一応入浴剤、白いの入ってたし、見えなかったから」


と、佑くんがまた私の方は見ないで、少しうつむいてぶっきらぼうに言った。



「……あははっ」



私は思わず声をあげて笑ってしまった。



だって、佑くん、こんなに口も態度も悪いのにこうやって謝ってくるなんて。


さっきまでもなんだかんだ最後までカレー作ってくれて、実はすっごい優しい人じゃん。