みどり荘の住人



そしてそれから私はジャガイモをいくつか切った。


横で口は悪いけど、ちょくちょくアドバイスを入れてくる佑くん。


……本当は世話好きのいい人なのかな。




「……大分マシになったな」


私が全てのジャガイモを切り終えたとき、佑くんがふう、とため息をついて言った。


……マシって……。


でも確かに佑くんのアドバイスは的確で、その度に上手く切れるようになっていった気がする。


……そういえば、佑くんって、普段何してるんだろ。


ここにあんまり帰ってこないって聞いたけど、学校とかはどうしてるのかな。


こんなに料理がうまいってことは、料理研究家、とか……。



私はそう思って、人参の皮を剥いている佑くんの横顔を盗み見した。