みどり荘の住人




「……ったく、ちょっとじっとしてろ」



佑くんはそう言ったと思ったら、いきなり私の背後に回り、私の手の上から包丁を握った。



!?



「こうだよ。こっちの方が絶対切りやすいから」



佑くんはそう続けてジャガイモを取り出し、私の後ろにまわったまま私の手とともに包丁を動かした。



……な、何この状況。



右手は包丁を握っていて、上から佑くんの手が重なり、左手は佑くんに無理やりジャガイモを握らされて。



すぐ後ろに感じる、というか若干くっついてる佑くん。



……密着。



私は完全に硬直して佑くんのなすがままになっていた。