みどり荘の住人




「カレー?」


「う、うん」



そして初めて佑くんが私をチラッと見た。



「ちょっと包丁かして」


そしてそう言って私に手を差し出した。



……?


私はよく分からなくて目をパチパチさせた。



「だから、包丁かしてって」



佑くんは少しイライラしたようにそう言って、私の手から無理やり包丁を取った。



わっ。



そして慣れた手つきで玉ねぎを細く切っていく。


トントントントン……



……す、すごい。


次々と綺麗に切れて行く玉ねぎを私は凝視した。



これ、絹さんと同じくらい綺麗に切ってるんじゃ……。