私は包丁を握って玉ねぎを凝視した。 ……どうしよう。 取り敢えず切ってみるか。 私は玉ねぎをつかんで、包丁を振り下ろそうとした。 「おい」 と、その時背後から声がした。 私はビクッとなって包丁を振り下ろすのをやめて後ろを振り向いた。 そこには、台所の入り口に寄りかかって腕を組んでいる佑くんがいた。 「……見てて怖い。もう包丁下ろせ」 佑くんは私を見てはあ、とため息をついた。