先輩と私



「死ねばいいのに」




教室に響く声で言ったのは、私。





「は?」





私は、その子たちにとっては興味のない人間だったのだと思う。

そんな私が、死ねなんて言ってるんだから、妥当な反応だろう。





「だから、お前ら死ねばいいのにって言ってんの。」





「おい、菜々」




祐兄の授業だったから、そんなこと言えてるのも半分ある。

祐兄には、話してたから。