先輩と私



「いつものように、仲間が集まってる所に向かってる途中で、母さんから電話が来て。出ると、愛がケガして今手術してるから来いって話で。」





少しずつ少しずつ、話が見えてくる。





「手術って言ったって、ひど目の骨折ぐらいだろうって思ってた。行ったら、もう終わってて、母さんも親父も泣いてて、愛は、、」





その先の言葉を詰まらせる、彼の手を握る。


「無理をしなくてもいい」と。





「愛は、死んでいたんだ。」





私に、しっかりと、伝えてくれているんだね。


だから、私は、彼の言葉を、しっかりと受け止めよう。