先輩と私



「あのさ」





食べ終わって、昨日とは打って変わった綺麗な青空を見上げる先輩が、切り出す。



何を言い出すのかは、分かる。



何かを話そうと、口を開く先輩を、

私は止めず、そして、急かさず、


彼のペースに合わせるように、待った。





「昨日は本当にごめん」





本当に申し訳なさそうな顔をした先輩が私をみる。