先輩と私



「格好悪くなんてないです。十分すぎるくらいかっこいい…です。わぁぁ何言ってんだキモイな、、、、ごはん!食べ、ましょう、、?」





格好悪くなんてないと伝えたいだけが何か口走ってしまったのだ。


昨日のことを掘り返すようかな。

大丈夫かな。

少し心配になって、チラッと先輩を見ると、

やさしく笑って、お弁当を開こうとしていた。



安心した。



私の卵焼きは先輩に。

先輩の唐揚げは私に。


何も変わらない。


いつもと、何も、変わらない。